京都の持つ熟成力

2012.01.07

一〇〇年以上も前の建設当時は随分と物議をかもしただろうことは想像に難くない。何しろかの石川五右衛門が「絶景かな」と叫んだという山門を擁する南禅寺境内に、いきなり西洋建築が入り込んでくるわけだから、相当な抵抗があったに違いない。もしも今、清水寺の舞台の横にガラスタワーの建設計画が持ち上がったなら大騒動になることだろう。近代の京都では、京都タワーや京都駅ビル、と目立った建築が出来るたびに反対運動が起こり、世論は二分し、しかし結果建設は実行された。

(参考情報)
別所温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50174.html

ホテルサンルート長野 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad313608/

豊橋駅のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/230000/STA_990515/

一旦出来てしまえば静観する、というのが京都人の常。それが街に溶け込むのを待つ、という姿勢に転じるのだ。それはきっと、京都という街の持つ力によって、どんなにミスマッチなものであったとしても、長い間、京都という街で熟成されることで、いつか街並みと一体化すると信じているからである。また、事実、京都という街にはそういう力が備わっていて、それだからこそこれだけの景観を保ち続けているのだが。さて、そろそろ出発点が見えてきた。ぐるりと今出川界隈を散策してきた短い旅も終わりが近付いてきたのだ。今出川通に出て、西へ辿るとすぐ地下鉄今出川駅に出るが、この間の道は見所なく味気ない。もう一度相国寺に戻り、境内から上立売通に出ることにしよう。その目的は「菓子」にある。総門を再び潜り、塔頭のひとつ「光源院」を右手に見たら、左に折れる。そのまま真っ直ぐ進むと上立売通だ。作家の水上勉ゆかりの通称「雁の寺」、正式名称「瑞春院」を右手に過ぎ越し、西門から外に出る。