ベッドメイキングは自分で

2011.10.20

食堂車は予約制である。三つの時間帯が設定されているが、私たちの時間帯は午後八時からだった。ところが列車の遅れのため、この時間帯も午後九時からに変更された。フランス料理と懐石料理をひとつずつ注文して食べ比べてみたが、断然フランス料理のほうが美味しかった。その間に列車は新清水トンネルを抜け、越後湯沢を通過して長岡へと達していた。ベッドメイキングはセルフサービスである。ここが豪華列車の「オリエント急行」などとは違うところだ。ソファーをベッドに変身させ、二人がLの字のように寝ることになる。列車の進行方向に対して直角と平行になるわけだが、それぞれ試してみたら進行方向に対し平行、すなわち窓に平行に寝るほうが揺れもぐっと少なく快適のようだ。熟睡のあと、気がつくと夜が明けたようなので外を見ると、列車は東能代を通過したところだ。まだ秋田の先あたりをうろうろしている。相当の遅れのようだ。ダイヤ通りなら、すでに北海道内、函館本線の森付近を走っている頃だ。昨夜満員で入れなかったシャワー室に行く。予約を入れると一回の利用時間は三〇分。シャワーの出る時間は五分なのでお湯の出しっぱなしは厳禁だ。こまめに止めたり出したりを繰り返す。時間表示が残り一分を切るとブザーで知らせてくれる。普通には五分もお湯が出れば充分だ。