大学1年時、スタディーツアーに参加してラオスへ行きました。同じ大学から10名と、大学のある市の市民が10名、そして引率者として大学教授が参加しました。当時のラオスは、首都のビエンチャンですら道路舗装がされていないほどの田舎でした。今は開発が進み、街の様子はだいぶ変わったようです。ツアーの中で最も思い出に残っているのはある村でのホームスティです。メンバーが1人ずつその村で暮らす家族の家におじゃまし、
格安海外ツアーにご用心... の続きを読む
第一ホテルも運営受託方式でマカオ(五十八年)とシンガポール(六十年)に進出し、その後サイパン(六十一年)や中国の青島(平成元年)で直営ホテルを開業したものの、国内でのチェーン展開ほどの実績はない。オークラの場合も、アムステルダムで苦戦したせいか、四十七年にグアムへ進出しただけで、いわゆる所有直営方式による海外進出はその後途絶えている。しかし、それでも昭和四十八年の第一次オイルショック直前には、当時
近年、所有直営方式による海外進出は少ない... の続きを読む
1948年の夏、私は熊本機関区の実習生として、蒸気機関車の添乗に青春の生命を燃焼させた。幼いころから憧れていた急行列車の機関車に乗り、何百人もの旅人を先導して次々と駅を駆け抜けてゆく誇らしさに、多感な青年の心は妖しく震えた。牽引機はピンチヒッター役のD51から、本来の急行用SLC57に変わっていた。直径1・75メートルの大動輪は軽快に大地を蹴って目まぐるしく回転したが、制限速度ギリギリの時速80〜
熊本機関区の実習生として... の続きを読む
私たちが見落としがちな不自然な温泉の代表格は、ビルの屋上(最上階)に風呂がある、いわゆる展望大浴場でしょう。考えてみれば、これほど不自然なものはありません。なぜなら、水というものは放っておけば「高きから低きへ」流れるものだからです。自然に任せていたら、地下から湧出する温泉が何十メートルの高さまでもちあがるわけではないですね。その場合は当然、動力を使って上まで運んでいます。「下にあろうが上にあろうが
不自然な温泉の代表格... の続きを読む
自然湧出泉をもっとも理想的に浴槽まで引き湯する方法は、土地の落差を利用した自然流下です。それは自然湧出、あるいは自噴した地点より、風呂を低い位置につくることにより、水は高きから低きへ流れる自然の原理にのっとって、浴槽まで温泉を引いてくる方法です。温泉は文明の利器を嫌うのです。もともと究極の温泉は直湧きでしたが、これは天然記念物級のものですからめったに出合えない。直湧きとほとんど遜色ないのが、いまの
温泉は文明の利器を嫌う... の続きを読む
今年の春、私は、1泊2日で北海道の東部を巡るツアーを引率しました。札幌からバスを貸し切り、片道8時間ほどの行程で、参加者はいずれも60代、70代の方々。少々強行軍でしたが、私が20年来、取材に訪れたり温泉についてのアドバイスなどをしてきた宿を久々に訪ねられるという楽しみもありました。ところが到着してみると、大勢の宿泊客で賑わっている反面、その活況にあぐらをかくかのように宿の質が悪くなっており落胆し
日本人の原点としての「湯治」... の続きを読む
二十世紀の終わりから今世紀のはじめにかけて、大阪、熊本、千葉と相次いで女性知事が誕生しました。私の住む北海道も、女性が知事に就任します。女性の時代の到来といわれて久しいわけですが、政治の世界にかぎらず、消費活動における女性たちの発言力も日増しに高まるばかりです。旅行はその代表的な一分野。少なくとも観光旅行に関しては、女性がイニシアティブを握っているといって過言ではありません。由布院、黒川と、温泉人
温泉にだって個性は必要... の続きを読む
機内のトイレは単に用を足すだけではなく、歯磨き、洗顔、お化粧、着替えなどに利用されますから、タイミングが遅れるといつまでも待たされる羽目になります。知っておくといいのは、トイレが混む時間は次のように決まっていることです。・離陸してシートベルト着用サインが消えた後・食事と映画の後・着陸30分前(もうじき着陸しますというアナウンスの後)客室乗務員がワゴンを押しながら飲み物や食事のサービス、あるいは免税
トイレが混む時間は決まっている... の続きを読む
とくに湯の情景写真には、気をつけてほしい。典型的な例が、湯船でモデル女性がにっこり微笑む入浴光景だ。広くてきれいな大浴場や露天風呂が写っていても、写真説明には「○○の湯」とか「展望大浴場」「眺めのよい大露天岩風呂」程度しか書かれていない。男性は、たとえいちばんきれいな湯船の写真に「女性専用大浴場」と説明が記されていても、「男性用はもっと広いだろう」ぐらいにしか思わない。ところが女性は、それが「展望
焦点が当たっていない湯船のほう... の続きを読む
社長のコスト感覚で総支配人の仕事を行なっていたり、総支配人の現場感覚で社長業を行なっていたわけである。その結果生まれた巨額の負債を、親会社である鉄道会社などが払い、代りにホテル業とは何の関係もない鉄道マンをホテルのトップに据えたりしてきた。ホテルの所有と運営の分離は、こうしたもたれ合いの構造にクサビを打ち込んだ。優れた経営手腕を持つ経営者が、サービスの専門家集団のトップである総支配人に人材を得て、
「ホテル戦争」の未来図... の続きを読む
修学旅行を経験したことがない日本人はごくわずか、いやほとんどいないといってよいだろう。いったいこれほど多くの人間が、団体で旅行を経験する国が世界中にあるだろうか。ほとんどすべての国民が、小・中学校で一度ずつ、修学旅行に行く。そしてさらに高校でも修学旅行を経験することになる。じっさい、全国の小・中・高校の9割以上という驚くべき率で修学旅行が実施されているからだ。1993、94年(平成5、6年)に行な
日本文化の一つの特色... の続きを読む
山陰地方の温泉も、名湯ぞろいである。そしてどれも「古湯」だ。兵庫県側から順に城崎温泉、湯村温泉。鳥取県の岩井温泉、吉岡温泉、三朝温泉、関金温泉。島根県の玉造温泉、湯抱温泉、温泉津温泉、有福温泉。山口県では長門湯本温泉と俵山温泉。その一つ、長門湯本温泉は日本海岸から内陸部まで延びた長門市にある。その共同湯でBさんと出会った。長門湯本温泉には、音信川の清流を前に「恩湯」、奥には「礼湯」と二つの共同湯が
山陰の「古湯」に暮らす... の続きを読む
大手の寡占路線に半額や四〇%引き運賃で切り込むと、多くの便数を頻発して一気に市場をさらっていく。しかも、ユーモア精神にあふれているので乗客も楽しい。軽いおふざけやジョークが飛び交いながら、機体は清潔、ダイヤは正確、安全性は抜群、荷物の紛失も少ないのだから、言うことはない。一五〇席級のボーイング737だけを使用し、全米にネットワークを張りめぐらすまでになったが、ビジネスとしても成功したエアラインとし
経営者が乗客の欲求をキチンと受け止めている... の続きを読む
不満を抱いて客室へ。私の部屋はシングル。あまり例を見ない爽やかな青のベッドカバーが目を引く。そして浴室には花柄の装飾タイル。全体的に女性好みだが、清潔で明るい雰囲気が不満を忘れさせてくれる。ただ、欲を言えば、もっと遊びがあってもいいと思った。部屋に飾る絵も、いっそのこと、映画の大きなポスターだったりすると、さらに華やぐだろう。でも、パンフレットやホームページを見ると、このホテルの売りはシングルより
充実した設備と焼酎バーのデザインホテル... の続きを読む
二〇〇〇年には京王井の頭線渋谷駅上に、渋谷エクセルホテル東急(四〇八室)が開業した。料飲施設三ヶ所と宴会場や会議室を五室確保してはいるものの、宿泊主体型ホテルと呼べるものである。こちらも地下一階から四階まではマークシティモールというショッピング街で、立地条件が良く、賑わっている。最上階二五階のフランス料理と日本料理の二ヶ所のレストランはやはり地上一〇〇mからの眺望を謳って人気を得ているせいか、昼食
女性に優しい施設とサービス... の続きを読む
私自身、最近マスコミから「なぜ、こんなにホテルが出来るのでしょうか。こんなに出来て大丈夫なんでしょうか」という質問を受けることが増えた。外資系ホテルの相次ぐ進出を見たりして、記者の人たちはそんな疑問を抱くのだろう。なぜ、こんなにホテルが出来るのか。いくつかの理由が存在する。その一つは新しい立地が創造されるに伴って、ホテルが計画されているからである。少し前で言えば、臨海副都心、最近で言えば汐留や品川
遅かった“東京進出”... の続きを読む
基本の三極類の薬、持病の治療薬は、いずれも、薬品名の印字されたタグを取りはずさず、付けたままで持ち歩くのがいいでしょう。なんの薬かわからなくなってしまうという不都合が避けられます。また、薬の種類が多い人は、処方薬を英文リストにして持っていくと便利です。万が一、どこかに足止めされて、予備の薬が底をついてしまったときも、英文リストを医療関係者に見せれば、薬がスムーズに調達できる可能性が高いはずです。そ
英文薬剤証明書は世界のルール... の続きを読む
鬼怒川温泉から、栗山村営バスに乗り込む。川治温泉を過ぎると、車窓の外は重なり合う山また山の風景に変わった。バスは鬼怒川沿いに登る。ハイライトは吸い込まれそうな深い渓谷、瀬戸合峡。周囲の峰々が幽玄の美をかもし出し、水墨画の世界を思わせる。バスに揺られること一時間四五分、終点の女夫渕温泉に着いた。鬼怒川の源流部に近い。目指すは奥鬼怒の秘湯群の中でも最深部に濃い湯煙を上げる手白沢温泉。鬼怒川本流沿いの八
手つかずの自然に囲まれた温泉郷... の続きを読む
デザートは、ホテル自慢のお菓子部門が手作りのデザートをワゴンに積んで、客に選ばせるスタイルが多く見られるようになった。目で楽しんで、さらに舌で楽しむ趣向だ。試してみたいデザートが複数あったら、遠慮しないでオーダーしよう。甘さもさっぱりしているデザートが多いので、左党でも満足できるだろう。食事が終ったら、ウエーターは遠巻きにして客の反応をうかがっている。ただ「おいしかった」だけでは芸がない。何がどう
ダイニングはしっかり腰を据えて... の続きを読む
あなたが今、宝くじに当たって、一生かかっても遣いきれないほどの大金を手にしたら何をしますか?プール付きの家を新築する、新車を買う、貯金をする…。その後はどうでしょう。生活はどう変化しますか?あくせく仕事をする毎日とはさようならです。朝起きて、ゆったりとフルーツや焼きたてパンの朝食をとり、自宅のプールやフィットネスで体を動かしていい汗を流します。その後はマッサージやアロマテラピーでリラックス。出かけ
シンデレラ−ライフをあなたに!... の続きを読む
湯元の宿というのは、温泉地の中でも大抵一軒か二軒、多くて数軒である。その他多くの場合は、その湯元から数百メートル離れたところまで温泉を引いている。すると当然その間に温度は低くなる。私たちが入浴する際の温度は、四二度前後である。するとこの泉温か最低でも四五度を下回るようだと、湯を沸かしなおすことになるはずである。ごく稀に源泉にこだわる経営者の場合、三八度程度でもそのまま使う場合もある。本物の温泉であ
泉温のチェック... の続きを読む
「何でも見てやろう」と歩き周る日本の若者は姿を潜め、歩みを止めた日本のバックパッカーたちが、バンコクをはじめとするアジアの各地で長期滞在しているという。こうした「外こもリ」する若者は少数派であり、圧倒的多数であるスケルトン・ツアーの旅行者とは、まったく異なる海外体験をしていると考えられる。たとえ両者が同じ時に同じバンコク市街にいたとしても、「外こもり」の若者とスケルトン・ツアー旅行者の動線には、ほ
日本の海外旅行から、「歩く」ことが消えつつある... の続きを読む
露天風呂に浸かることは、イコール自然に抱かれること、自然の風景の一部になりきることにちがいありません。露天風呂の解放感は、私たち自身の解放感なのでしょう。「露天風呂=自然=癒される」−こんな図式が日本人のDNAに刷り込まれてきたのでしょう。だとしたら、人工的に清潔であることは癒しには結びつきません。塩素という化学薬品で無菌状態にされた温泉に入るということは、まさに人工的なものにどっぷり浸かることに
温泉は「自然の力」によって疲れた心をきれいに洗うた... の続きを読む
ここ数年の世相を見ていると、日本はすっかり他人を信用できない社会になってしまったように感じられて、溜め息が出てしまいます。いつ、どこで、だれが自分を騙そうとしているかわからない。それが現在の日本ではないでしょうか。例のオレオレ詐欺(いまは「振り込め詐欺」と呼ぶようですが)の被害に遭う人は相変わらずあとを絶たないし、追突されて車を降りたら、ぶつけてきた相手に拉致されてしまったという事件もありました。
騙されたくなければ自衛するしかない... の続きを読む
食事をするときとして決まったものをゆっくりととるということがあります。できれば個室などであれば落ち着いて食事に集中することができます。高級料理店や高級旅館に泊まったときなどはそういったところでゆったりとした時間をすごすというのが良いです。頻繁にはいけませんが、たまにいく分には良いと思います。そのときは子供には我慢してもらいます。一方子供も連れて家族旅行に行くときというのは子供が喜びそうなところに連
家族旅行ではバイキング形式の宿に泊まる... の続きを読む